そろそろ東京に戻らなくてはならない時間が迫っていた。
けれども、今回高野山にお伺いしたのは、金堂で史上初の御開帳となった御本尊の薬師如来さまを拝観したかった、というのが一番の要因だったので、もう飛行機に乗り遅れてもイイヤ、という気持ちで金堂の行列に並ぶ。
12:30前に金堂にお伺いすると、金堂をぐるっと囲むような格好で行列が出来ていた。けれども、並んでものの10分もしないうちに金堂内に入ることが出来た。超ラッキー☆
金堂
入ってすぐに、薬師如来さまのお姿を拝見することが出来た。
人でごった返していたけれども、そんなことはちっとも気にならずに、御開帳されたそのお姿を拝見すると、とても神々しく、光輝いていた。そして、涙が出そうになっている自分に気付いた。
人々の信仰を一身にお受けになっていた、そのお姿は、とても美しく、そして荘厳な雰囲気に満ちていた。こちらにお招きいただいた事に感謝してお参りさせていただく。
今回、高野山に来て、ちょっと人の多さに辟易としていたところもあったけれども、その辟易とした気持ちを全て吹き飛ばしてしまうような、多幸感に包まれた。
そして、金堂を後にして、宿泊していた宿坊に荷物を預かっていたので、それをピックアップするために戻る道すがら、不動堂を写真に収める。
不動堂
高野山は、霊山であって、この土地には人々の祈りの力に満ちている。
私は高野山との相性がいいのかもしれないけれど、高野山にお伺いした後には、必ず「お力」というものを頂けるような気がする。今回は吉野から高野山に行くという格好になった訳だけれども、高野山の前に吉野にお伺いしたことで、更なる守護をいただけた。
帰りのケーブルカーは、とても空いていた。日帰りの人々が帰る時間帯とずらしたのも功を奏したわけだけれども。
そして特急に乗り、難波まで戻る。
やっぱり極楽橋から橋本の間で、異様な眠気が襲ってきた。2年前にお伺いした際には、不思議なビジョンを見せていただいたけれども、今回はただ単に眠りこけていただけだった(笑)
そして難波から、関西空港へ。難波の手前の天下茶屋という駅で乗り換えも出来るのだけれども、特急ラピート号という電車の予約をしていなかったので、念のため難波で下車した。
東京から高野山に行こうとすると、新幹線に乗っていくというプランもあるけれど、関西空港を使えば、乗り換えも少ないしラクチンなのでお勧めです(2年前に行ったときは、伊丹空港を使用したので、異様に時間がかかったー爆)
関西空港到着。飛行機の出発時間まで時間があったので、ラウンジでお茶したりした。
去年はLCCを使った旅を多くしたけれども、やっぱりANAの方が快適で便利だった。早割を使えば、LCCとそんなに遜色ないと思うので、旅のプランニングは早めが鉄則だよね、と改めて思った次第でございます。
旅に出るのは、正直めんどくさい。
特に自分で全てプランニングした、一人旅だと。
荷物の準備をしたり、普段とは違った生活を強いられることや、何処に行くにも、重い荷物を持ちながら、自分で考えて、自分の足で行動しなくてはならない、ということ。
家に居て、普段通りに快適に過ごしていれば、ラクチンだけれど、ラクチンとは離れた世界で過ごすことが、時には必要なんだと思う。
今回も多くの気付きをいただき、そして学んで行かなくては、と気づかされた旅だった。