請願成就の半僧坊感応殿@平林寺(金鳳山 平林禅寺)

僧堂から離れ順路を進むと掲示板があり、その内容にハッとさせられるものがあり思わず写真に収めた。

急流に耐える石はみなまろやかである

世の荒波に耐え得る人も自我の角なく心まろやかである

上皇陛下は皇太子様時代と天皇陛下時代、平林寺に御行幸されたとのことで、上皇陛下のお言葉という行幸碑があった。

いずれも紅葉の季節にいらっしゃったようで、確かに青葉だけでもこれほど美しい境内は紅葉の季節となれば素晴らしいものだということは想像に難くない。

順路に従い、本堂奥に広がる大河内松平家廟所へ向かう。

途中平和観音様がいらっしゃったので手を合わせ

大河内松平家廟所に到着。

170基もの墓石が1ヶ寺にまとまって残存する、全国でも有数の大廟所だということで

確かにこれほどのものは余り見た記憶が無い。

順路を進むと野火止塚というものがあり

ネットで調べたら、「野火止塚の周りを息を止めて三周走ることができれば、近々絶世の美女と出会える」という伝説があるそう(笑)

境内林散策路を歩く。

曇りの天気でも新緑の美しさは秀でていて、最近自然に触れていなかったので歩いているだけでとても癒された。

山門付近まで戻る途中、板(魚板?)を叩くようなコン、コン、という音が境内に鳴り響いた。何事かしらん?と思いつつ歩いていたら、本堂から読経が響いてきた。

こちらが修行道場たることを再認識した瞬間でもあり、お経が聞けたことにありがたい気持ちになった。

山門まで戻り

半僧坊へ向かう。

こちらの門は半僧門。

4月17日の半僧坊大祭の際には華やかなお練り(祭礼行列)が本堂を出発→山門、半僧門を通って半僧坊感応殿へと向かうとのこと。

↓こちらは境内外からの半僧門の眺め

半僧坊感応殿前の手水

龍ではなく狛犬さんが手水にいるのは珍しい(&かわいい)

そして半僧坊感応殿に到着した。

やっとお伺いできたことに感謝してお参りさせていただいた。

しかし何故平林寺という禅寺に半僧坊さまが?と疑問があったので調べてみたら

新座の春を告げる行事の一つに平林寺の半僧坊大祭(はんそうぼうたいさい)があります。毎年の4月17日に行われるこの半僧坊の縁起をたどると、静岡県引佐(いなさ)郡引佐町にある奥山方広寺(おくやまほうこうじ)の半僧坊主が、その源にあたります。

半僧坊の由来については、「奥山半僧坊縁由記(えんゆき)」に、方広寺の開山である聖鑑禅師(しょうがんぜんじ)に随時した老翁のことが記されています。この半僧半俗(はんそうはんぞく)の容姿をした老翁は、俗に半僧さまと言われ、聖鑑禅師が亡くなったのちも寺域境内を風水害の災害から守ったそうです。

不可思議な神通力をもつ半僧さまの霊験は、そののち村里在郷(そんりざいごう)にまで聞こえ信仰されていきました。庶民の素朴な悩みをも削除し、煩い転じて利益となす半僧坊の信仰は次第に広まり、関東にまで及びました。

明治23年、鎌倉建長寺(けんちょうじ)に、その奥山半僧坊が勧請され、山内の守護神として祀(まつ)られました。

平林寺の半僧坊は、同27年、鎌倉報国寺(ほうこくじ)の住職をしていた玉圓禅師(ぎょくえんぜんじ)が、縁あって野火止平林寺に転住(てんじゅう)した際に境内に勧請したものです。

新座市HP より引用

とのことで、今度機会があれば方広寺にもお伺いしてみたいと思った。

半僧坊感応殿の隣の参集所にも歴史を感じさせるものがあり

こちらにも<境内での軽食・弁当・敷物(宴会)は禁止です>の貼り紙があり、境内のベンチ等至る所にこの貼り紙があったので、ピクニック気分で来る人も多いのだろうとお寺様のご苦労が偲ばれた。

閉門の時間が近づいてきた。

離れるのが名残惜しくなる程の美しい景色を忘れないように写真に収めた。

平林寺を後にしてお腹が空いてきたので、平林寺周りで何か食べたいなぁと思ったけれども一番近いひるねの森というお店は営業時間終了?なのか閉まっていて、道なりに歩いていたら睡足軒の森というところに差し掛かり

こちらも平林寺境内林の一部ということで、見学したいと思ったら15時までということで、閉まっていた。

外から見える部分だけでもとても素敵だったので、今度平林寺にお伺いする機会があれば間に合うようにスケジューリングしよう。

平林寺は観光寺院ではないので、周りにお土産屋さんも無いし目ぼしい飲食店も見当たらず、ずっと歩いていたら平林寺の参道石碑を発見した(ドンキホーテ横にございました。。。)

平林寺へは東武東上線の志木駅、西武池袋線の東久留米駅等から出ているバス利用で15分〜20分程度かかるので、決してアクセスの良い寺院とは言えないのだけれども、それが故にこの静けさを保っていられるのだと感じたし、アクセスの不便さも凌駕するほど良いお寺でした。

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