来宮神社はパワースポットとしても有名な場所なので、お伺いするかどうか迷っていた面が大きかった。
事前に来宮神社のHPを調べてみても、とても洗練されたHPで、そして若い女の子が好みそうなマーケティングが施されている神社、と言った印象しか受けなかった。
「縁結び」とか、「神社オリジナルスイーツ」とか、「夜間ライトアップ」とか。
同じように若い女子がわんさか訪れることで有名な東京●神宮と同じようなカンジなのかなぁと思いながらも、せっかく熱海まで来たので一度は参拝してみてもいいのかな、と思った程度の、お伺いする動機が薄い神社だった(←本当にすみません、、、)
しかしながら、やはり百聞は一見にしかずということで、これがここ最近お伺いした神社仏閣の中でも群を抜いている位、凄い神社だったのです。
熱海駅から来宮神社までは徒歩20分程度と言う事だったので、熱海の町を散策しながらテクテク歩いて行く。
ご丁寧に来宮神社までの案内版も出ているので、迷うことは無い。
途中熱海が温泉地ということで、お湯が噴き出しているところもあり
やっぱり宿泊して温泉でのんびりするのも良いのかなぁなんて思いながら歩いて行く。
そして、来宮神社に到着した。
来宮神社
私がお伺いしたのは、日曜日の午後ということもあって、境内には沢山の参拝客(と観光客)で溢れかえっていた。
鳥居を潜ると、お金をかけて最近整備したのではないかと思える位、とても整然としていて、そして、やはり至るところにマーケティングというものを感じてしまったりする、へそ曲がりな自分が居た(笑)
例えば鳥居を潜ってすぐそばにある稲荷社。
稲荷社
稲荷社の鳥居の前には自撮りスタンドというのだろうか?写真撮影しやすいようにとスマホやカメラを固定して置けるスタンドがあり、私がお伺いした際には外国人観光客がこのスタンドを利用して稲荷社の鳥居の前で記念撮影をしていた。
その撮影が終了するのを待って、稲荷社の鳥居を潜る。
そして参道に戻り、手水で清めさせていただいた。
手水舎
手水舎の反対側には、パワスポと言われている第二大楠。
第二大楠
正直、この第二大楠には何も感じなかったので、やっぱりそういう神社なのかなぁと思いながら、参道を歩いて行く。
御神水
御神水を汲む初穂料が¥1,000と書かれていたので、思わず「高くね?」と思っている自分が居たりして、ここまでの印象は、はっきり言ってあまり良くなかった。。。
そして本殿に到着。
本殿
御守りされている狛犬さん達も、やっぱり最近デビューした感が強く
所詮パワスポなんて言われる神社なんだろうな、と思いながらも、本殿でこちらにお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただいた。
本殿でお参りさせていただいた後に、本殿右手から異様な位の御神気を感じた。
それは弁天岩。
弁天岩
そして呼ばれるがままに鳥居を潜り
弁天岩上にお祀りされている弁財天様にこちらにお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただいた。
この弁天岩付近に立っただけでも、明らかに世界が違うとは思っていたけれども
本殿左手奥に進むと、それこそ別世界のような空間が広がっていた。
大楠
本当にこちらの前では、開いた口が塞がらないと言った位、とてもとてもスゴイ御神気を感じてしまい、あまりの御神気に吹き飛ばされてしまうのではないかと思ってしまった程だった。
日曜日の真昼間、しかも大勢の参拝客が居ると言う事は、それだけ場が乱れていてもおかしくないのにも関わらず、この御神気の力の強さに圧倒されてしまい、思わずひれ伏したくなるくらいだった。
蛇と龍がしっかりとお守りされている。
マーケティングが施されている神社なんて、お伺いするまでは舐めきっていたけれども、こちらは本当にスゴイとしか言い様が無かった。
今回こちらにお招きいただいたことに改めて感謝してお参りさせていただいた。
そして大楠の回りをゆっくりと歩く。
この大楠は樹齢二千年とも言われている。
その大きな生命力は、こちらを訪れる人に何かの力をもたらすのだろう。
それは心機一転の力であり、自身の「命」を活かしきるように出来る力。
そんなことを感じながら、大楠の回りを歩く。
近くでは悪運を流すような川のせせらぎも聞こえて
この場所の偉大さというものを、本当に身をもって体験出来た。
生まれ変わったら何になりたい?
そんなことを尋ねられているような気になった。
生まれ変わるということを考える事自体、おかしな話ですよね。
大楠さまは二千年も生きていらっしゃるのですから。
そう伝えると
「その通り」
とおっしゃられたような気がした。
生まれ変わるということを考えること自体
自分の現在を否定していることになる
来世や前世などを考えることなく
今という与えられた時間で、為すべきことを行わなくては
永遠に「いつか」という時を待つ事となり
「今」と言う時を生きていることにはならないのだから、と。
白昼夢のようなメッセージ。
しばらくここを離れたくないような気持ちになり、ずっと大楠さまのお姿を眺めていた。
そして満足するまでお姿を拝見させていただいた後に、参集殿にお伺いすると、とても良い香りのアロマがたかれていた。これも若い女の子が好きそうな演出だなぁと思いながらも、御朱印とお清めの塩を頂戴する。
参集殿隣には「茶寮 報鼓」というカフェがあり、ここで参集殿でたかれていたとても良い香りのするアロマオイルが販売されていたので、思わず購入している自分が居た(笑)
その他にも来宮神社のお菓子などが販売されていたので、「麦こがしコロン」なるお菓子を購入したけれども、これが神社で販売されているお菓子とは思えない位美味しくって、もっと購入しておけば良かったと思ってしまった程だった(笑)
やっぱりお金を使いたいと思うのは、自分が気持ちよいと思えた所でしか湧き上がらないということを勉強出来ただけでも、来宮神社に施されているマーケティングには学ぶものが大きかったし、来宮神社にお伺い出来て良かったと思えた。
そして何より、とても強い御神気に魅了されたという部分が大きい。
境内を後にしようかと思ったけれども、もう一度、弁天岩と大楠さまのところにお伺いしてしまった。
多分、こちらにはまたお伺いすることになるのだろうと思いながら。