寒川神社では、御祈祷する人の数が異様に多いと思ったのが今回、こちらにお伺いした印象だった。それだけ、霊験あらたかということなのだと思いつつ。
私も御本殿前でお参りさせていただいた後に、やはり御祈祷させていただいた方が良いように感じたので、御祈祷を申し込んだ。
御祈祷受付場所の客殿に行き、御祈祷申し込み用紙に住所氏名等記入して、受付をされている神職の方に寒川大明神さまにお願いしたいことを告げると、神職の方が願い事をチョイスしてくれるという、とても良心的なシステムだった。
そして、今までいろいろな神社仏閣で御祈祷させていただいたけれども、親身になってお願いごとについて聞いて下さるという神社仏閣は少ないので、とても好感が持てた。
初穂料についても、私は今回御祈祷するつもりが無かったので(←スミマセン)持ち合わせがそれほど無かったのもあって、ミニマムの初穂料である¥3,000で申し込まさせていただいた。
少額ですみません、と神職の方に告げると「大丈夫ですよ、お気になさらないでください」との優しいお言葉をいただいて、ちょっとじーんとしてしまった。
そもそも御祈祷のミニマムの料金が¥3,000からと少額で設定されていることにも好感を持ったし、それに寒川神社で奉仕されている神職や職員の方は、皆様とても良い対応をされる。
本当にここは、良い神社だと思いながら、御祈祷の時間まで待つ。
私の回は2階に控室で待つように、との案内を受けたので、控室へと進む。
その控室の大きさから、いかに普段から御祈祷をされる人が多いのかと言う事を感じたりして。
セルフサービスだけれども、お茶とお茶菓子もいただける。
そして、テレビ画面に写された御祈祷の作法などを見ながら、御祈祷までの時間を過ごす。
そして御祈祷の時間となり、案内に従って社殿へと進む。
神社によっては「きよかけ」を身に付けて御祈祷するところもあるけれども、こちらでは白い袢纏のようなものを身に付けるようにということで、上半身白装束姿での御祈祷となる。
その白い袢纏のようなものを身に付けた後に、手水で清めて、社殿脇にある祓所で神職によるお祓いを受けた後に、御祈祷。
そして、御祈祷の際には祈願する人々の住所や名前、そしてお願い事を神職の方が全て読み上げるのだけれども、それは同時に他の人々のお願いごとを聞くような格好になるということで、他に御祈祷を受けた人々の詳細なお願いごとの内容を読み上げることに対して、驚きを隠せなかった。
やはり、神様にはきちんと自分の望んでいることを、正直に分かりやすい格好ではっきりと伝えなくてはいけないということを再確認した場でもあった。
そして少額の初穂料にも関わらず、玉串奉奠もさせていただけたことに、こちらの神社の懐の深さというものを感じてしまったりして。。。
その後は社殿脇で御札を受け取ったのだけれども、御札の他にも¥3,000の初穂料では考えれない程の数多くの授与品も頂戴出来た。
御札をブログにアップするのはさすがに気が引けるので自粛するけれども
御神酒
寒川大明神 御守
御神供(らくがん)
神拝詞
八方除御箸
そして寒川大明神御土というものを頂戴することが出来た。
御祈祷料金によっていただけるものが違ってくるということだけれども、御祈祷料が¥3,000でここまでの品々を頂戴出来る神社仏閣にお目にかかったことが無かったので、とても衝撃を受けたということが正直な感想だった。
寒川神社は御祈祷する神社なのだな、と思ったのも事実。
御祈祷しなければ、入れない場所があったりするということを考えても。
けれども、全国各地の神社仏閣にお伺いして、いつも思っていたことがあった。
神社仏閣、特に神社は入場料を取っていないところが多い。
それを逆手に、その場所が祈りの場であるということも考えずに、お参りもせず、ただ記念写真を撮ってSNSにアップする外国人観光客が多く居るような、ある種無料で楽しめるレジャー施設のようになっているところに訪れる機会が多かったせいかも知れないけれども、その人々のせいで、場が荒れていると感じるところも少なからずあった。
そして本当にお参りしたい人がお参りするような、純粋なエネルギーに満ちているところにお伺い出来れば良いな、ということを常々思っていた。
そのことを、御祈祷した人だけが入苑することが出来るという神嶽山神苑という場所にお伺い出来たことで、ありありと実感することが出来た。