早いもので、もう12月。
今年は2月に武道館にcoldrainを見に行ったなぁと思いながら、感動再びということで、DVDを購入した。
coldrainは日本のバンドでありながら、全曲英語の歌詞であると言うことで、そんな曲では売れないと言われ続けながらも、結成10年にして武道館公演を果たすまでに成長した。
私は彼らの音楽や生き様などから、自分も頑張ろう、と思えるパワーを貰っている訳だけれども、音楽と言うのは、本当に人に夢や勇気など、生きる力を与えてくれるものだと思う。
音楽を筆頭にして芸能というものを考える時、それが神々に捧げたものが始まりだと知れば、本物の芸能に接する時、自身の琴線に触れることは至極当然のものだと言えるのだろう。
何度も読み返している本がある。
市川猿之助さんと比叡山の大阿闍梨様の対談の本なのだけれども、市川猿之助さんが神仏に詳しいということを知ったのは、MXテレビで放映されていた番組を見た時だった。
そして比叡山にお伺いするようになって、千日回峰行というものを知り、その大阿闍梨様と猿之助さんとの対談の本があると言うことで、購入してみた訳なのだけれども、その中で語られていた猿之助さんの神仏に対する造詣の深さに圧倒されてしまった。
今回、coldrainのDVDを見ていて、ふと思い出した文章。
そのときに思ったのは、今の政治家が何かを発言しても人は動かないけど、アーティストが何か発言したら、大衆は動くのではないだろうかと。もしかして、これって宗教と重なるんじゃないか。宗教が大衆を動かす力を持っていた。だから、だいたい宗教者は弾圧を受けている。空海にしても最澄にしても、そういう力を持っていたと思うんです。
一向一揆なんかもそうですよね。本来なら宗教が持っている力、人を動かせる力を持っているのは、現代では歌で直截的にメッセージを伝えることができるアーティストだと思うんです。人々の心を打ち、共感を抱かせ、導く、そういう意味で宗教と芸術って非常に役割が似ていると改めて思いました。
~『猿之助、比叡山に千日回峰行者を訪ねる』より引用
これだけ神仏に造詣が深く、博識がある猿之助さんの舞台を見てみたいという気持ちもある一方、それこそ夢中になってしまうそうで足を踏み入れられないでいる(笑)
自らの力を信じられる人、そしてそれを表現出来る人。
その人々に私は魅了されて止まない。
そしてその人々と言うのは、芸能に携わっている人々だけではなく、毎日真面目に、己の信じる道を一生懸命生きている人々だったりする。
私は、それらの人々をアーティストと呼びたい。
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