『怪のはなし』を読んで腑に落ちた

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photo credit: cousin paul via photopin cc

去年の7月に初めてクラブツーリズムのバスツアーを利用して、出羽三山に行った。とても良いところに感じたことと、翌月山形方面が方位的にも吉方位だったこともあって、お盆休みを利用して再び出羽三山に行こうと、羽黒山から月山、湯殿山と巡る予定を立てた。

登山になるので、きちんと登山用の靴やリュック、登山用パンツなど、装備も用意した。そして、山と高原地図の「山と高原地図 鳥海山・月山」も手に入れて、ルートを頭に叩き込んだりして、旅行の準備は完璧だと思われた。

しかし旅行当日、自宅で旅の準備の最終チェックをしていたら、突然「行きたくない」という気分になって、宿や電車など全てキャンセルした。旅行当日に行きたくなくなるなんて、初めてだったので、どうしちゃったのかしらん?自分、と思ってた。

昨日加門七海さんの『怪のはなし』を読んで、自分がお盆に一人で出羽三山へ登山に行こうとしていたのは、いかに危険なことだったのか、ということを思い知った。

結局、何かが「行かない方が良い」と助けてくれたんだ、と思わずにはいられなかった。

ちなみにーー。

月山にて、過去、神隠し的行方不明者が多く出ていると知ったのは、東京に戻ってからのことだった。

~『怪のはなし』霊山のはなしより引用

今考えれば、霊山と呼ばれる場所に一人で登山に行く、しかもお盆の時期に、と思うと、自分でも空恐ろしい。あのころ、自分自身相当迷っていたから、尋常ではないことを思い付いてしまったと、今では思える。

登山経験がほぼ無いけれど、出羽三山に一人で行きたいのなら、ツアーを利用するくらいが丁度良いのだろう。また、山に登りたいのならば、同志を募るなり、修行に参加させていただくなり、決して一人で気軽な気持ちで行ってはいけない場所なんだろう、と思った。 出羽三山に限らず、全ての霊山と呼ばれる場所に入らさせて頂く際には。。。

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