崇高までの有難さ~学生社『伊勢神宮』を読んで

神社仏閣巡りを再開させようと思ったのもつかの間、日常の仕事とやらがやけに忙しくなり、神社仏閣にお伺いする時間やブログを更新する時間が取れなくなってきている今日この頃。

けれどもやはりこんな時にこそ、どこかに行かなくてはならないような気になり、時間を作って今度のお休みは旅に出ることにした。

そしてこんな時だからこそ、お伺いしたくなるのは伊勢神宮だったりする。

なので改めて、初めて伊勢神宮にお伺いするような気持ちを持ちたいと思って、伊勢神宮に関する本を読み漁っていたけれども、その中でも学生社の日本の神社シリーズ『伊勢神宮<第三版>』は群を抜いて秀逸な本だった。

伊勢神宮に関する基本的な情報、そして専門的な知識も勿論くまなく書かれている良書なのだけれども、私はその中に書かれていた修学旅行で参宮したと言う一小学生の感想文に甚く感激してしまったのだった。

それは五十鈴川の清らかさについて書かれていたもの。

修学旅行で参宮した泉大津市の一小学生の感想文が、神宮の機関紙『瑞垣』にのっている。

その一節、

宇治川を渡ってすこし行くと美しい川まで来る。みんな手を洗うことになったが、私みたいなきたない手を、あんな美しい水につけるともったいないような気がしました。

つめたくてとてもいい気持ちでした。

その美しい手で神様をおがむのは、ほんとうにありがたいと思いました。

~『伊勢神宮<第三版>』より引用

この文章を目にして、本当に神様と向き合う姿勢を改めて教えられたような気持ちになってしまった。

先入観が存在することが無いからこそ感じることが出来る、崇高までの有難さ。

その純真無垢な気持ちこそが、神様と向き合う上で一番大切なのではないかと。

お参りすれば願いを叶えてくれるとか、取引のような気持ちじゃなくて、純粋に神様を拝むことが出来る事の重要さをこの文章を読むことによって、改めて認識することが出来た。

今の自分の状況がどうなるかなんて、はっきり言って良く分からない。

けれども、だからこそ、神様や仏様に全てを委ねようと改めて決意した。


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