常識を疑え~『伊勢神宮のこころ、式年遷宮の意味』を読んだ

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photo credit: Goshogu(御正宮) via photopin (license)

神道関係の本を読んでいる。

今日読んだのは『伊勢神宮のこころ、式年遷宮の意味』という本。

やっぱり神道を語る上では、伊勢神宮は避けては通れないところだったりする。

私事で言えば、今から思い返すこと、3年前に初めて伊勢神宮にお伺いして、東京からアホみたいに毎月通っていた時期があった。今思えば自分自身を浄化するために引っ張られたと思えるけれども、やっぱり呼ばれないと行けない場所だったりする。

最初の頃は、ガイドブックやWebなどをチェックして、まずは外宮にお伺いしてから内宮に行く、ということを忠実に守っていた。それは伊勢神宮の祭事がほとんどのものが、外宮から先に祭ることから、外宮先祭ということで、一般の参拝客も外宮からお参りするのが良い、と言われていることに由来しているのだけれども、私の場合は、伊勢神宮に何回かお伺いするうちに、まずは内宮にお伺いして、そして外宮にお伺いするような格好となっていった。

自分が導かれる順番でお伺いすれば良いんじゃないの?っていうことで。

けれども、この『伊勢神宮のこころ、式年遷宮の意味』という本を読んだら、あながち自分のしていたことが間違っていないことに気付かされた。

この本の著者は小堀邦夫さんという方。

小堀 邦夫(こほり くにお、1950年 – )は、日本の作家、神宮禰宜、神社本庁参与。詩人、作家。神宮禰宜、神宮司庁文化部長兼文教部長、豊受大神宮せんぐう館の館長を務めている。

和歌山県生まれ。京都府立大学文学部を卒業し、皇學館大学大学院国史学専攻修士課程、國學院大學神道学専攻課修了。1977年より神宮に奉職。
1997年には「Yayoi-replicater」(神宮の本質)と題してハーバード大学で講演。奉職の一方で、神宮祭祀・神宮制度史・式年遷宮制度史・神宮教学などを基本に、神宮から未来へのメッセージをテーマとして各地で講演している。
Wikiより引用

伊勢神宮に奉職されている方のお言葉だということで、一層信頼が増した訳でして。

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内宮で大御饌を天照大神にたてまつるためには、外宮の豊受大神が、御饌都神(食べ物の神)として、大御饌を調理されることを前提とするので先に外宮で神嘗祭を行うのです。具体的にいいますと、内宮の大御饌の儀では、修祓(お祓い)ののち御贄調理の儀が内宮の石段下、五十鈴川のほとりに立つ御贄調舎で行われます。そこには豊受大神の入り坐す石畳(神座)が設けられ、鰒が神職の手によって、つまり豊受大神の御手代(御手に代わって奉仕する者)によって調理されます。平たく言えば、豊受大神にお働きいただかなければ、内宮で大御饌をたてまつることができないために、外宮先祭を守ってきたのです。

また、大御饌をたてまつらない神事、たとえば蓑や笠をたてまつる風日祈宮の場合などは『神宮要綱』(昭和三年、神功司庁刊)に示すとおり、内宮先祭、つまり中心となるお宮からお祭りしていましたが、先の大戦後の混乱のなかで、これも外宮先祭となってしまったのは残念なことです。

神嘗祭と六月、十二月の月次祭をあわせて、古来、三節祭(みおりのまつり)と称し、神宮の神事の根幹と考えられてきました。月次は次のナメ(嘗)の意味で、旧暦九月を中心に前後三か月を措き、その次第は九月と同様に行われます。旧暦の六、九、十二月の十五日から十七日にかけての夜とは、望月(満月)前後の月影さやかな静寂(しじま)を約束する式日でした。

外宮先祭とは、おそらく本体、この由貴大御饌の儀にかぎられたことであったと思われます。しかし、この語の影響は近世に入り、かなり一人歩きを始め、参拝の順を外宮、内宮、いずれを先にするかという議論の際にかならず登場してきました。

中心となるお宮、つまり内宮から先に参拝することに何ら問題のないことは、末社のつぎに正宮を参拝しないことを考えれば当然のことです。一方、これら三節祭という重儀では、勅使(天皇の差し遣わされる使い)が幣帛を奉納する奉幣の儀を外宮、内宮の順で奉仕されており、この順を尊重して外宮を先に参拝する考えも指示されてきました。

伊勢神宮のこころ、式年遷宮の意味より引用

このブログにも「●●神社×参拝方法」なんて検索ワードでお越し頂く方も多い。けれども、常識と言われていることに縛られることなく、自分の直感を頼りに、お参りしても全然かまわない。

伊勢神宮でも、外宮からお伺いしなかったから、ご神徳を得られない、なんてことはない。

ただ、数々の神社仏閣にお伺いして言えることと言えば、「誠意を持ってお参りすること」これに限ると、本当に痛感する。

どこの神社仏閣にお伺いするにしても、そちらに祀られている神様や仏様に、本当にすべてを委ねて、失礼のない態度でお祈りすれば、必ず、願いは、届く。

伊勢神宮のこころ、式年遷宮の意味
小堀 邦夫
淡交社
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